|
|
|
ぼくからぼくへ。
|
作詞 oRuha |
|
聞いたことがある声だった
でもそれは幻になった
キラキラ光るものをもらった
でもそれはぼくのじゃなかった
血が出るほど深い傷は
思ったより痛くなかった
だってまだ呼吸ができる
ほら また流れてきた
そして見ないふりをする
自分の弱さは自分が一番知っている
ほしいものは他にもあるのに
見たことがない空だった
はじめて全て捨てようと思った
じわじわと傷口が熱をもつ
でもずっと忘れたくなかった
目を閉じて最初に見えるのは
きみが言ってた優しい嘘
だからすぐ水がこぼれる
ねぇ 今触れたかった
なのに心が妬けて焼ける
他人のもろさはすぐ暖めたがるくせに
ぼくはここに長く居すぎたのかな
思い切って突き刺せば
背中から羽根がうまれるのは知っている
ぼくもきみも言い訳が下手だね
幾通りの答えはずっとここに並んでいたのに
たぶん足跡は消えないから
できるだけわかりやすく残そう
瘡蓋はまだはがさない
きみがつけた歯痒いものも
ぼくが見せた微かな音も
ずっと黙って持ってるつもり
けして要らないものではないと
捨てなくてもいいものだと
わがままを言って困らせるんだ
|
|
|