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君ノ奥の湖
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作詞 3_。 |
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いつもあの子は、皆の中心で楽しそうに笑ってる
独りでいるときは
見たことのないような凄く悲しそうな顔をする
今なんかイラついてんのかな?
あ、また笑った。
…消しゴム落とした。
これ、お前のだろ?そう言って手を前に出す。
「あ、うん。ありがと!」
彼女は可愛く笑う。
皆にも好かれてて、友達だってたくさんいる。
「疲れねぇの?」
「へ?」
「そんなにへらへら笑ってて。」
でも苦しそう。彼女の目には何も映ってない。
今目の前にいるはずの俺すら、彼女の目には映らない。
「へらへらなんか…してないよ?」
嘘。嘘じゃない。絶対嘘だ。嘘じゃないって!!
「じゃあなんで、泣きそうな顔してんだよ。」
分かんねぇよ、彼女の考えてることは。
でもきっと今彼女の目の奥には湖があって、
その湖が溢れ出さないように、今彼女は笑ってるんじゃないか。
そんな詩人のようなことを考えてしまう俺は重症であり、
彼女の本当の笑顔が見たいと思う餓鬼と同類なんだ。
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