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APHASIAN ASH
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作詞 紅姫 |
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瞳(め)の前で灰になった
君の手も足も顔もその全てが愛しさ越えて
君を燃やした小さな火葬場の炎で
胸に宿った痛みの種も花も燃やして欲しかった...
今となって振り返れば、
君との日々は良き夢だったのかもしれないと
拒む心が次第に受け入れる今
君を愛した誇りを少しも呼び起こせなくなった
何処を探しても君はいないのに
僕は今日も君の影を追っている
泣きたいと思っても泣けないのは
僕は君の「さよなら」の言葉をはっきりと聞いていないから
瞳の奥で今も生きる
君の愛らしい姿 その全てを抱き締めたいよ
君を燃やした小さな火葬場の白煙
灰が代わった愛しの君は
空を旅して行くのでしょう...
「明日こそは...」
「明日こそは...」と
君の帰りを待ち続ける日々は果てなくて
嘆く心は痛みに晒された今
君の温もり求めて既に廃人寸前だから
君の傍らに僕は居たかった
それは今日も僕の事を縛り付ける
逢いたいと願っても逢えない今
僕は君に「さよなら」の言葉を言わないとダメなのでしょうか?
火の中で骨も燃えた君の遺し物の灰
風に舞って何処か遠くへ
君と暮らした小さなアパートの一室
鍵は掛けずに けれども君は二度と現れないのでしょう...
色の無い毎日の中で生きる僕は
君がいないと息も出来ないことに
ふと気付かされたよ
音の無いオルゴール、
首の無い人形と君の無い僕
何も手元に無いよ
虚しさの他には...
何処を探しても君はいないのに
僕は今日も君の影を追っている
泣きたいと思っても泣けないのは
僕は君の「さよなら」の言葉をはっきりと聞いていないから
瞳の前で灰になった
君の手も足も顔もその全てが愛しさ越えて
君を燃やしたあの日の火葬場の炎で
胸に宿った痛みの種も花も燃やして欲しかった...
古い風は運ぶよ
掻き消されそうなくらいの
君の優しく淋しい声を
それは耳元を掠めて空へと帰っていくよ
「さよなら」と掌に僅かな灰を残して...
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