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華の宴
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作詞 miho |
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暗く淀んだ過去が こっちへおいでと手招いている
振り返れば其処に 絡め捕られた私がいた
息を潜め声をころして 背中を丸め膝を抱えた
好奇の視線に晒されて 凍てついた空気が肌を刺す
紅いすじを幾重にも描いて 癒えても痕をのこす
心の奥底に蔓延る 不安が恐怖に変わる瞬間
如何して私の胸には 罪だという華があるの
開花しない ほころびがあるの
私を繋ぎとめている 全てを絶ちきって欲しい
この無情なる場所で ただ終焉を願っている
濁り沈んだ記憶が こっちへおいでと誘っている
前を向けば其処に 錆びついた私を観ている
純粋な思いは最後に 背中を押して落とされた
畏怖の視線が掠め取る 跡形もなく否定されても
紅いすじが覚えている痛み 癒えても痕をのこし
醜悪の根源つきつめ 意識が闇へ呑まれる瞬間
如何して私の身体に 大輪の華咲いているの
開花して ほころびを埋めたの
私を擁いて眠る 貴方の存在が大きく
この無情なる場所が ただ愛おしいものになった
もしも叶うなら せめてこの至福の時を
もしも叶うなら 傍で温めて 貴方を心から感じていたい
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