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バランス
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作詞 11・47 |
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「綺麗に別れましょう」
彼女は真新しいカフェで話を切り出した。
この別れがいつか来ることは知ってた。
君が俯き泣き出してしまう事も知ってた。
お願い最後だから泣かないで。
ねぇ覚えてる?あの日の夕陽。
ぼやけて沈んで行くのが綺麗だったね。
僕らも夕陽のようにぼやけてしまえ。
君が涙が流れて僕も泣きそうになるんだ。
ただ唇を噛んで瞬間的な感情を抑えてた。
空には厚い雲がかかってきた。
ねぇ覚えてる?あの日の出会い。
ずぶ濡れてた君をギュッと抱きしめた。
今日はあの日と同じ雨になりそうだ。
ただ君だけが無口
ただ空が雨模様。
もう君に「さようなら」って言えたんだっけ?
ねぇ覚えてる?最初の一言。
「綺麗に別れましょう」
綺麗に別れようとすればするほど
重くのしかかった感情がぐらついてくるんだ。
僕が潰れてしまう前にこの店を出るよ。
ほらあの日と同じ雨だ。
もう君をギュッと抱きしめることは出来ない。
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