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闇茨姫
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作詞 紫響 |
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弱き私を外界から守るため
清き純白の編飾り(レェス)を身にまとう
割れた水晶の破片(カケラ)で出来た星達が
鬩ぎ合い奏で合い作り出した夜に
花は我知らず酔っていく
私の空天(ウエ)で輝く下弦に照らされた
十六夜薔薇(オヒメサマ)の姿が幻想的(ロマンティック)で泪を零した。
貴方が私の騎士(ナイト)なら
毒の荊も厭わずに
進んで欲しい、私の存在(トコロ)まで
危うき道を歩むため
儚き蓮の布襞(フリル)を着飾る
雪のような姫桜躯(クスリユビ)に通した指輪(リング)の
紅玉硝子(ルビー)が視るのは
雨で紡がれた蜘蛛の細銀糸(フィーロ)に捉えられた双蝶(ニヒキ)
右翼が貴方で左翼が私
同じ夢を見ているのにけして合わさらない、けして繋がらない
でも私達の瞳には映っているの、
鮮やかな宝石に彩ふ(イロウ)両翼が羽ばたく瞬間(トキ)が
貴方が甘い魅香(カオリ)に惑わぬのなら
夜の美神(マモノ)も恐れずに
護って欲しい、私が崩れぬように
伏せられた漆黒の睫が青瑠璃眸(ホウセキ)を隠していく
首輪(チョーカー)を填めた咽から響く哀韻に獣が伴奏を躍らせていく
深林の宴では、私の翠玉(ココロ)は染められないの
貴方が深い闇を恐れぬのなら
舞い散る紅(バラ)も疎わずに
抱いて欲しい、私が孤独(ヒトリ)で泣かないように
愛して欲しい、永遠に(イツマデモ)
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