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毒飲み姫
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作詞 れぃあ |
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なんて素敵なキスでしょう
宝物のような愛おしさ
子供のような愛らしさ
忘れられなく愛くるしい
まるで毒でも入っていそうね
貴方に虜にされちゃう毒が
少女 森の中にひとり
雪のように白い肌
風のように揺れる髪
瞳の色は 深く 深く 黒く
そう 美し
母親 城の中にひとり
太陽に光る鏡 手に
娘の生が憎らしく
怒りに顔が 歪み 歪み 歪み
そう 醜く
小人 森の中にななつ
玩具のような家を持ち
それに少女を招き 暮らす
裕福とは言えども ただ ただ ただ
皆 幸せで
なんて綺麗な林檎でしょう
ただ甘酸っぱく薫り
若肌のような艶があり
薔薇のように赤い色
まるで毒でも入っていそうね
美味しそうだわ
少女 森の中で暮らす
小人と質素に幸福に
ただ母親が気にかかり
不安に顔が 曇り 曇り 曇り
そう 悪寒が
物売り 森の中へひとり
林檎を抱え娘の元へ
欲しい物は金貨より
美しい娘の 命 呼吸 人生
そう 奪う
小人 森の中でただ
少女を前に立ち尽くす
白い肌は陶器のようで
まさかもしかして 息は 息は 息は
そう 止まり
なんて美味しい林檎でしょう
砂糖菓子より甘くなく
レモン水より酸っぱくなく
例えるならば恋の味
まるで毒でも入っていそうね
なんだか眠くなってきたわ
白馬 森の中を駆ける
まるで引き寄せられたように
戸惑い気味な王子の
金髪が風に 靡き 靡け 靡く
そう 急ぎ
少女 硝子棺の中
様々な華に囲まれて
小人の涙が頬に落ち
それでも瞼 閉じて 閉じて 開かぬ
なぜ なぜ
王子 少女に恋して
報われない想いならば
実現しない夢ならば
最後に少女に 熱い 甘い キスを
したい するよ
なんて素敵なキスでしょう
宝物のような愛おしさ
子供のような愛らしさ
忘れられなく愛くるしい
まるで毒でも入っていそうね
貴方に虜にされちゃう毒が
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