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白夜の歌
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作詞 M×G |
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起動せよ
僕の中のこそばゆい感情を
ただ流れ出す
深くから響く鍵盤の音と共に
一日が終わって
夜を待たずに朝が来て
太陽が西から昇るようで
妙に切なくて
地図を破り捨てて
空を見上げたんだ
何か教えてくれと
ささやかに祈ったんだ
流れる景色を
指でなぞって絵を描く
ガタガタ揺れて
ビートを刻んでいく
今日はこんな日でもいいや
無人駅は異常なほど明るいんだ
針は午後十時を指して
太陽は地平線を這って
砕ける氷塊を
すくい上げて叩きつける
はじけた欠片が
不意に光を放って散る
やたら地味なベースラインも
次第に歪みを増してくるんだ
針は二十三時を指して
太陽は地平線を這って
コンパスを放り投げて
彼方を見つめたんだ
だれかやってきてくれと
期待をしてみたんだ
あるだけの白い羽を
かき集めて放り投げる
無気力に流れるリズムと共に
ただ踊り続ける
ひしゃげた大地を
踏みしめて再び覚醒する
芽吹いた木の芽も
風に掻き消えてなくなる
いつもは聞き流してしまう言葉も
妙に説得力が強く感じられるんだ
針は午前1時を指して
太陽は地平線を這って
地図を破り捨てて
空を見上げたんだ
何か教えてくれと
ささやかに祈ったんだ
流れを乗り捨てて
立ち止まったんだ
何処へ向かっているのか
知りたくなったんだ
言葉を発してみて
ふと気づいたんだ
何がこの先にあるのか
わかりきってたんだ
起動せよ
僕の中の反発的な思いを
だだ眺めてたんだ
ただ朝は終わらなかったんだ
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