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レール
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作詞 ハーメルンのホラ吹き |
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誰も居ない駅のホームに一人 ぽつんと僕は立っている
目の前の錆びたレールを辿れば どこへいけるのかを考えながら
いくら待ってても何も来ない 駅のホームで待っている
一体僕は何がしたいのか 半ば呆れながらも待っている
輝いていた太陽が 西の空へと沈んでいって やがて青白い月が昇った
冷たい風に当てられて 僕は一人で身震いする
本当に僕は 一体何がしたいんだろう
ホームの中のさびたベンチに 腰掛けて僕は考えた
いつも
これといった目標も無くて 只何となくセカイを彷徨って
色んな事から逃げてきて 最終的には自分の殻に閉じこもる
このままじゃ駄目だって 分かっていても また同じ事繰り返しちゃって
僕の鼓膜を劈くような 汽笛にも似た何かの音が
何時の間にか閉じていた 二つの瞼をこじ開ける
寝ぼけていた所為なのか 来るはずの無い夜行列車が
僕の目の前で停車した
「繰り返してても良いんじゃない? いつかは君も前に必ず行けるから。」
車両の中から微笑んだのは 車掌になった僕だった
そっか、そうだよね 今は過ちを繰り返すしか
出来る事のないこんな僕でも いつかは前へ進めるから
誰も居ない駅のホームを 後にしながら思ったよ
繰り返す過ちの中から 頑張ってちゃんと抜け出せた時
このさびたレールを辿って 次の駅へと進む列車へ 乗り込める日も近いだろう
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