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しゃぼん玉
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作詞 もやしっこ |
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僕は生まれ 君を知り 愛を知った
ただそれだけのこと
季節は君を置いて 姿を変え また春を呼ぶ
五感を失い
声も 光も ぬくもりさえも失い
また それをなんの感謝もなく手にしている人々に
憧れを抱く
一人きりになった僕
一人にもなれない君
君が僕に描いた感情は なんの躊躇もなく
僕の世界に色素を与え
悲しみを産み落とし
後悔を育てる
思い描く景色を迎える事のできない二人
接続できない感情はやがて
膨張し
石鹸水が気泡になるかのごとく
儚く赤に染まる空を漂い
やがて 無に帰り
全てを忘れるのだろう。
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