|
|
|
人を愛するということ
|
作詞 もやしっこ |
|
笑って 困って
怒って 泣いて
便利なもんだな僕の体は
ちゃんと自分の気持ちの表す方法を知ってんだ
人生の中で一度だけすれ違った
知らないあの人も
世間知らずで敵なしの
あの生意気な高校生も
笑ったり泣いたりしてんだから
きっとその人の中にも
心はあるのだろう
にわかに信じられない話だ
だって僕はその人たちの気持ちなんて
これっぽっちも分かってやしないのに
その人の中に心があるっていうことだけは
ちゃんと分かっているのだから
きっとあのムカつく顔したおじさんも
ベビーカーに乗ったあの赤ちゃんも
僕と同じように思い出をもってきて
ここまできたんだ
全部が全部覚えちゃいないけど
10年以上前の記憶だって
僕は捨てられやしないから
今だに持ってるよ
20歳のあの人には
20年の歴史があって
80歳のあの人には
80年の歴史があって
その中には
赤線ひいて目立つようにして
みんなに話したくてたまらない
大切な出来事だってあるのだろう
でも そんなこと
考えたところで僕に分かるわけもなく
分かるわけもないから
僕は無神経に笑ってられるんだ
僕の目の前にいる君も
泣いたことあるよね
そのときはきっと
悲しいことがあったんだよね
僕は
その時いなかったから
分からないけど
あまり泣くことのない君が
泣いていたのなら
よっぽど辛かったのだろう
その時
もう笑うこともできやしないと
思ったんだろう
誰だって そうだよ
自分一人だけが辛い思い出を持っているわけじゃない
僕がバカにしてるあの人だって
僕と同じように生きてきたんだから
すぐには無理だけど
チャンスがあるのなら
ちゃんと気持ちを分かりたい
ちゃんと過去を知りたい
ちゃんと
愛してみたいんだ
同じように
君のこともちゃんと知って
過去にふれて
愛したいんだ
好きになって 嫌いになって
愛されて 愛して
不便なもんだな 心ってのは
なにかを使わないと伝えられない
それでもみんなちゃんと持ってるんだ
それぞれの 大切な心を
|
|
|