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おやすみ
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作詞 エゴイスト。 |
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其の手をとった
張り詰めた胸で
叫んでいたんだ。
水捌けの良い気持ちで
いつでも、いつまででも居たいと
願って祈ったはずなのに
如何してだろう?
ただ、ただ
痛くない涙が零れるの
「さよなら」
の言葉が刺さった
私は静かに
「おやすみ」
を言った。
からん、と晴れた空
鱗雲が群れを為して
ああ、見えない光まで
見透かせてしまいそう
流れない涙がぼやけた
詰まった言葉が積もった
さあ
「さよなら」
もう傷ついたよ
でも
「さよなら」
を私も言うよ
笑顔じゃないけれど
「さよなら」
もう逢えない
でも静かに
「おやすみ」
を言った
いつも通りの
変わり映えのしない
「おやすみ」
を、言った。
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