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書置き。
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作詞 杉下來朱 |
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書置きを置いておきます。
後で読んで下さい。
思えば自分の言葉を
手紙以外で言ったことはありませんでした。
言葉にした途端に心が凍る気がしたから、
貴方が私に歌った歌を
今日は私が歌います。
どんな気持ちでこの歌を
貴方は私に歌ったのですか?
後悔するなら、
こんな恋などしなければ良かったのに
また 後悔して
おぼろげな貴方の歌声が聞こえます。
嗚、貴方に会いたい。
抱かれたことのない腕に
抱かれてみたいのに・・・
触れた肌の 温かささえ
この身には残っていない。
置いて来た書置きを
ゴミ箱に入れるのを忘れました。
そういう風に、貴方も
私を忘れる事を忘れてくれればいいのに。
私の上だけ雪が降るこの夜のこと。
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