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夢列車
作詞 初音 緋輿離
金具は錆びて 車体はボロボロ
それでも愛される其れが好きだった

僕の村は 名も無い小さな村
駅は一つ 列車も一つ 街から遠く離れた田舎村
そんな場所で 起きた疫病 小さな村は刹那に消滅

退職をして愛する街へ 帰ってきた僕だけ取り残された
夢列車は帰ってこない 夢へはもう連れてくれない

人の夢は儚く脆いモノ
硝子のようにもう砕けた
いつか夢列車が迎えにきたときに
僕は彼を整備してあげる
夢の先へ行く為に

何で列車はこないのだろう
僕が疫病に侵されかかってるから?
いつか列車は来るのだろう
根拠は無くても信じたい

音を立ててついに来たんだ 僕の夢列車
降りてきたのは 可憐なお嬢様
彼女は僕に気付かずに 迷った顔でこう言った
「此処は何処?寝過ごした。列車はもう行ってしまった」

目を擦り 列車を見た 違う 夢列車じゃない
僕は起き上がった 彼女に問いただした
「夢列車は何処ですか?解体されてしまったのですか?」
自分で叫んだつもりなのに可笑しいな 声が出ない
起き上がったつもりなのに可笑しいな また倒れた

「ああ、此処は疫病にかかった村。ご供養をしなくては」
彼女の目は こっちを見ていた

僕は夢列車の中で 目を覚ました
この列車は何処へ向かうの?
「遠い遠い天国さ。夢列車は天国行きなのさ」
僕の姿は若いまま 青年の頃のままだった

僕は若くして亡くなった 何十年も前に
夢列車を途中で抜け出して 村の様子を見たんだった

夢列車は走りつづける・・・
夢列車は走りつづける・・・
夢列車は走りつづける・・・

黄泉の国へと僕を連れて行くために

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 夢列車
公開日 2007/01/05
ジャンル ロック
カテゴリ その他
コメント 物語風です。久々の作品ですね・・・
初音 緋輿離さんの情報













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