|
|
|
神様を愛した天使。〈夢の中で〉
|
作詞 杉下來朱 |
|
『聞こえる?私の声』
聞こえているよ 君の声は
『聞こえる?この歌が』
僕の中に君の歌が響いている
『眠ってしまう貴方の中で』
君に聞こえない 僕の声
あの深い湖の中に落とされた君
真っ赤な林檎を食べてしまって
翼をとられ、堕とされた。
君の羽は 夕日よりも赤く
僕の前で風に舞った。
君の姿の笑顔が好きでした。
君の周りだけは風の色も違くて。
君の歌は透き通り
花々たちを包んでいた。
全てに平等に愛していたと思っていました
それでも違う何かを感じていました。
『貴方の愛のすべてを私に・・・』
僕のすべてを、君に。
君が眠った後、僕も眠った。
僕が人になれば、
僕が君が次になる人になれば、
僕がなりたかった人になれば、
君に、また会えるよね?
許してほしい
僕は君を救うことはできなかった。
君の前で泣くことしかできなかった。
無力なんだ、僕が誰であろうと
許すことなどできないよね?
君の綺麗な白い羽を
僕の身勝手な掟で 奪ってしまって
僕は怖かったんだ。
僕がみんなと平等で居たかったから
だから僕は天使に連れられて
碧の大木の中に 君を思いながら眠りについた。
『聞こえる?私の歌』
聞こえる 聞こえるよ。
『時がくるまで眠りましょう?』
あぁ、君に会えるまで
『貴方も眠っているのでしょう?』
声は聞こえるんだけれど、ね。
『その時が来るまで、このまま。』
君に会えるまで、このまま
このまま君の夢だけ見ていよう。
|
|
|