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誇りのホコリ
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作詞 茶柱 |
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妻とも別れ 会社も倒産 金も底つきた
生きる意味などないのだと半身諦めていた矢先
ふらふらと歩いて辿り着いた楽器屋
店頭にはギターが並んでいた 光を浴びて
押し入れの中のホコリかぶったアコギ
昔のバンド仲間の家へ急いで
君の驚いた顔など知らずに歌った
君は深く頷くと同時に顔から水を発した
強く手と取り合って残りの仲間に電話かけた
全員が揃ったのはAM1時
最初は公園っでのゲリラライブだった
おっさんバンドと言いつつも町内では人気を高めた
一番の大事が来た
あるコンサートの前座で歌わなくてはならない
若い頃とは違う
声もかすれ ドラムもろくに鳴らせない
拍手は一点から広がって 波のように二階席まで...
乾ききったと思っていた涙が流れた
別々の道を歩んでも
今また同じ道に戻ってきている
この時間が長くても短くても いずれ別れても
ギターがホコリかぶっても
思い出は誇りに持っておきたい
ギターを弾くことは今はない
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