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ブラックコーヒー
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作詞 中島 |
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駅前 コンビニの駐車場で 深夜一時に待ち合わせ
想いを綴った紙屑は投げ捨てて 落ちた小銭は拾わないで
寒さで凍える手を ただがむしゃらにポケットに突っ込んだ
やけに高速回転する時計の針
くるくる
ああもうすぐ 君が笑った時刻
ブラックコーヒーは飲み物じゃない
そう言った僕を いつか君は馬鹿にした
冷め切った缶を二つ 小さく震わせて
落としたマフラー
これ以上振り返ったら 目が見えなくなりそうだからやめた
僕らが いつか光を見つけた日 交わした言葉を噛み締めて
動かない両手を頬に押し当てて 眠りから覚めて気づくこと
どんなに繕っても 取り戻せない想いがあると
ずっと逆回転する時計の針
来る来る
嘘 きっともうここに 君は来ない
ブラックコーヒーに酔って溜め息
夢見ていたんじゃないんだ ちゃんと恋だった
空になった缶を一つ 虚しく踏み潰す
暖かさの理由
どうかこの傷が癒えても この痛みを忘れませんように
叶わない想いを抱えていた
君も 僕も
お互いの寂しさを埋めるだけ
だけど愛していたのは 本当 で
君の笑顔とブラックコーヒー
ずっと留まり続けていく 苦い苦い
熱の消えた空き缶だけが 二人過ごした証拠
砂糖をひとさじ
甘い味思い出せれば 君と僕に意味はあったんだ
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