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赤いブランコ
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作詞 カジオ |
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ブランコがくくりつけられた木にもたれて 絵を描いてる
夕日とともに去っていくこどもたちの姿を
ブランコが未だに大きく揺らいでいる 風がやったのか?
木に掛けられた白い笛はアメの味がした
夕日によく似た赤に染まった水に 雲が写ってる
ゆっくりと時間をかけて消えてった
ブランコ影の紐はやたらと長い まだ揺れてる
描き始めたときはもっと短かったのに
誰の成長の記録だろうか
木に幾つもの横線が刻んである
急に伸びるようになったり
逆に全然伸びなくなったりしてる
ブランコをただずっとひたすら描いて
伸びてく影を何度も書き直して
手が黒に染まっても気にしない
朝のブランコではなく 昼のブランコなんかでもない
キャンパスにおさめておきたいのは 赤いブランコ
あのブランコを見てたら思い出すなぁ 君との時間
夕日が去ってもいつまでもブランコに座ってた
ポケットで溶けてた苺味のアメ 喰えるかな?
白い笛の赤シールまだ剥げてないんだね
ブランコが揺れる度になってた音が 急に止んだ
影から目を話すと懐かしい君の姿
ブランコに座った大人びた君の顔 赤く染まってる
木に掛けられた白い笛を勢いよく吹いた
赤いブランコの時間は終わりか?
時間をかけて伸びた影が薄くなってきた
急に目が潤ってきた
君はなんでそんなにも笑顔なの?
ブランコをずっとひたすら描いてきた
何度も書き直して手も黒くして
なんか馬鹿馬鹿しくなってきた
あれが描きたかったのか? ホントにブランコなのか?
ホントにおさめたいのは君のような気がする
きっと
ここでずっと君を待ってたんだ
何時間も木にもたれて待ってた
すごく馬鹿なことしてたんだ
ホントに描きたかったのは ブランコじゃなくて
君でもなくて ブランコに座る君だったのかもしれない
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