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幼馴染の君へ。
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作詞 杉下來朱 |
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幼馴染の君へ。
これから話すことをよく聞いて。
私には珍しく素直な話で、
嘘は一つもないよ。
省略しているのは君との思い出だけだし、
何一つ、隠す事なく話すから、さ。
ずっとね、ずっと一緒に居られるような
そんな気がしてたよ。
例え違うクラスでも、たまに口ゲンカとかして、
君は私の存在を忘れないで居てくれるだろうって。
でもさ、私から声かけようとかすると、
何だか恥かしくなってきてさ、
だんだん話さなくなって、
さびしくなったよ。
君の考えが分かんなくなって、
君の「今」が分かんなくなって、
遠くなってしまって、
やっと、気が付いたよ、
・・・大好きだって。
君と誰か他の女の子が話してるの見るの、やだ。
君が遠くで笑っているのも、やだ。
話しかけられない自分も、いやだ。
いつからこんな我が儘になったんだろう?
もうやだって思ったら、君の彼女が居るって、
君の友達から話を聞いた。
奥手な私を君の友達と私の友達は気遣って
君を誘って遊びに行こうって言ってくれてた時だった。
・・・失恋しちゃったよ。
なんだ・・・って思った。
声、かけないでよかったって思った。
声かけてたら傷ついたなって。
・・・ううん。本当はね、
傷つくのが怖くて、君がもっと遠くに行っちゃうのが
とてつもなく怖くて、話しかけられなかったんだよ。
だって、私達はただの幼馴染っていうか、
以上でも未満でもない一定の腐れ縁だから。
どんな権利を持っていたって、
君の前では使えない。
普通に話しかけれた頃がどんなに懐かしかったか。
彼女持ちの君には分かんないだろうね。
うん、これは嫌味で嫉妬で捨て台詞だよ。
どうかして、なんて言わない。
ただ、初めからやり直したいな。
好きとか嫌いとかじゃなくて、
クラスメートみたいな、知人になりたい。
・・・こんな提案、どうですか?
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