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SEED
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作詞 prize☆ |
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散らかった部屋の中で 独り途方に暮れていた
せわしなく歩いてく時間に 置いて行かれたみたいだ
こんな宛てのない道を さまよってる暇なんてないのにと
傍らにいる大きな身体に そっと顔を埋めて静かに泣いた
安らぎの中にある小さな種を この手に握り締めたまま
いつまで経っても芽は出やしない そんな事解ってる
咲いた華を枯らすのが怖いのなら 種を埋めなければいい
『やっぱりね』とつぶやいたその顔は 優しい笑みを浮かべていた
夜風が凍みる冬のベンチで 何を語り合ったのだろう?
こぼれ落ちた一粒の涙が 積もった雪のそこだけを溶かした
小さな穴から見える土に また雪が降り積もる前にと
傍らにいるそのぬくもりを 信じてみようと種を埋めた
散らかった部屋で独り 少しずつ部屋を片付け始めた
安らぎから見いだした種はやがて 華を咲かせ散っていく
遠い春の訪れを待たず芽が 姿を見せたみたいだ
その小さなカラダは力強く 雪の重みに耐えている
傍らにいる大切な人と そして自分の為にこの華を…
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