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バライロミイラ
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作詞 中島 |
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目が覚めたら いつのまにか
隣には誰もいなかった
世界から拒絶されても まだ
確かにここにいる僕は
臆病でただ 変わらずに
毎日を流すだけ
孤独など望んでいない それすら言えなくて
思い出す
ある日深い森 迷い込んだ君のこと
何が嫌なのかも言えないで
撥ね除けた腕の重さもわからずに
微笑んだ君と紅い花
気がついたら いつのまにか
君は傍らで花を摘んで
目にも声にも気づかずに 呼ぶ
優しい魔法使いさん
心なんて 持たないまま
消えると決めたのに
ここにいたいなんて言ったら 僕は泣いてしまう
思い出す
約束を破って 深い森に閉じ込めて
叫びながら出逢った君は
声を失くしてしまった孤独な僕に
紅い花を見せたひと
その花びらの色に染まる時 消えたのは君だった
やっと頭が理解する
約束が増える度 僕はきっと君を愛して
その微笑みが 埋もれていくのが怖かった
目を開けて
これでよかったんだ 痛みも辛さも君も
いなくなって微かな声
私をミイラにしてください
もしも世界が滅びても 貴方が独りにならぬように
僕はその魔法を使わなかった
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