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夜行列車
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作詞 dnalocin |
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自分の目的を知るために 見慣れない紙片を受け取った
まわりを黒が包み込む 僕の好きな時間だった
四角い灯りが無数に光る 灯りの中へ進む僕の身体
もう戻れない時間は 異常に影が薄くなって 宇宙を連想させていた
夜行列車が出発するよ 夜しか見えない 夜しか乗れない
コーヒーよりも黒い空を 音もたてずに動いていくよ
僕は確かにそこに居た 僕は確かに空を見ていた
ここでの存在は自分のみ 視界が逆転したようだった
まわりを白が包み込む 僕の嫌いな時間だった
暇だったので目をとじる 僕のまぶたが黒を作った
全部が黒に染まってしまえと 心の中だけで祈りながら 目を開けた
夜行列車が動いていくよ 僕しか見えない 僕しか乗れない
夜よりも暗い僕の心を 列車の振動が揺らしていたよ
夜は確かにそこに居たんだ 僕は確かに何かを見ていた
夜行列車が見つけてくれたよ 僕の目的 探す前に
夜のように漠然と 自分自体を知りたかったよ
「降ろしておくれ 理解したから」
夜行列車は進んでいくよ 一度も停まらず進んでいくよ
夜行列車は戻れないんだよ 切符を手にしたその瞬間から
夜は明けずに続いていくよ 僕も止まれず進んでいくよ
夜行列車が出発するよ 果てない旅に出発するよ
恐怖と希望を満載して 僕の列車は線路を走る
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