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少年のうた
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作詞 ゴッキー |
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山と海に囲まれた町にひとりの少年がいた
少年はなにかと不器用で友達がいなかった
人見知りで無口だからだ
挨拶ひとつも言えないで気付けば一人ぼっち
このままでいいと思ってんだ
強がってんだ
逃げてんだ
そんなに小さいおまえの背中なんか誰も見やしねぇ
心の壁に囲まれてもがいてる少年がいた
少年は自分を良く見せようと気の利く偽善者になった
自分の悪いところを隠すためだ
友達ができたがこのまま騙し続けるのか?
このままでいいと思ってんだ
臆病者だ
嘘つきだ
そんなに醜いおまえの心なんか誰も見やしねぇ
多くの人に囲まれて落ち着かない少年がいた
少年はそのなかの一人に恋をしたんだ
けれど自分じゃその人を幸せにできないと思い何もしなかった
このままでいいと思ってんだ
臆病者だ
逃げてんだ
そんなに小さいおまえの気持ちなんか誰も気付かねぇ
少年は悩んだ
隅っこで
一人で
本音をぶつけたらみんな離れていくんじゃないかと
逃げるたび躓いた
嘘をつくたび傷ついた
自信がないから失敗したんだ
少年は自分を変えようと努力した
その努力は小さくて醜いかもしれないが
少し自信になった
山と海に囲まれた町にひとりの少年がいた
少年はなにかと不器用だけど
前より少しは大きくなった
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