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ララバイ1
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作詞 モス |
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どうしたんだい??
ねむれないのかい?
目を瞑って羊を・・・
それじゃむりだよな・・・
じゃひとつお話をしてあげよう
俺が若いとき・・・
お前くらいのときだ
やっぱり夜眠れなかった
寝苦しい晩でな
酒でも飲んで無理やり寝ようか、
このままおきてようかなやんでたときだ
目の前が真っ白になった
きづけば野原に立っていた
何にもないところでな
歩いても歩いても
植物ばかりなんだ
それもきれいな花だ
でも飽きてきた、そんなときだ
目の前の花が枯れていった
花だけじゃない
草も、木も、地面も全部
真っ黒に死んだようになったんだ
何がなんだかわからないうちに
空も暗く雷と雨が降ってきた
そのとき一緒に空から光が振って落ちてきた
それは俺にぶつかる寸前で
ピタ、と止まった
光が俺にしゃべりかけてきた
「なぜここにいる?ここは死者のいるべきところだ
まだくるには早い」ってな
おきたときには病院のベットの上
地震が起きて瓦礫の中から引きずり出されて
3日目だったらしい
俺は思うんだ
あの時の光はきっと
死神だとな
死は救いなんだとな
何でって?
俺が現実に戻るとき草が枯れだした
それは現実は草が枯れちまうような世界
だということだと思うんだ
死後の世界はきっと
そんな世界で生きてきた人間に対する
救いなんだ
そう思うんだ
だから、お休み
ああ、話せてよかった
おれか?
俺は死神―\
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