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重症だと云う
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作詞 銀狼 |
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友人が憂鬱を
誇らしげに語る
不眠症が辛いと
嬉しそうに話す
丁寧に相槌
友情の証明
破裂するあれこれ
柔らかいナイフで自らを刺して
「傷が癒えるまでは飛べない」と嘆く
もともと翼なんか
持って無いくせに
恋人はトラウマを
悩ましげに明かす
艶っぽい眼差しの
その意味が分からない
誘われて抱擁
愛情は闇雲
不甲斐なくて空虚
壊れたコンパスを見せびらかして
「道が分からなくても平気」と笑う
端から目的地は
決めてないくせに
失うものが何にも無いから
何一つ恐くないと息巻く
そんな強さを
「満たされてみたい」と時代を怨み
満たされてしまうことに脅えている
取って置きのジョーカー
鏡越しの嘘
母親が夜遅く
電話しまくってる
噂\の鬱病らしい
重症だと云う
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