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睡蓮
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作詞 姫依 |
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白い花は唯、降り頻る雨に
打たれ乍らも、蕾を付けるでしょう。
明日が来なくても、光が消えても、
此処に居たという存在証明。
何時からか また一つ色が薄れ
此の景色さえ消えてしまいそうだ。
まるで万華鏡。
美しい眩暈に襲われたなら、
深い夢へと僕を連れて行って欲しい。
僕は恐れない。君を忘れない。
白い花のような、その頬笑みも。
淡い恋心。そんなものじゃない。
僕が消えても、なくなるものじゃない。
君が呉れた、花が今散っていく。
また一つ僕は時を迎えたようだ。
紅く染まる空。
寝室を橙に変えていった。
枯れた花弁を見つめ其の手握り返す。
明日が見えない。君が見えないよ。
深い遠い眠りへと溺れていく。
何時かまた何処か君と出逢えたら
変わらずに笑ってくれるでしょうか
白い花は唯、今も美しく、
僕の一番傍で眠りにつく。
季節が変わって、時が流れても、
決して消えることのない愛情を。
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