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数年後の出逢い
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作詞 あーこ |
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ふと立ち止まってみたら
随分走ってきたなぁって
振り返る余裕が出来たから 家にでも帰ろう
久々に感じる 故郷の匂い
ゆっくりと町を歩いていたら
遠くから 見たことのある姿
何年前に恋したろう
あなたが其処にいた
私と同じ分生きてるから
やっぱりあなたも大人っぽくなってて
でも私の中にはあの頃のあなたしかいなかったから
驚いた
声をかける勇気もなく
ただ遠くから目を凝らすばかり
寄りかかった背中
見つめあった瞳
繋いだ手
「好きだよ」の言葉
一瞬にして思い出の箱から飛び出す
でも何かが違う
何が変わったろう
あなたの片手には愛しいぬくもり
幸せそうな二人
私はきょとんとして
そして微笑んだ
昔なら考えられなかった
段々思い出す回数も少なくなっていって
いつしかあなたの事も「好きだった」と言い切れるようになって
あなたもまた同じように 新しい道を歩んだのでしょう
風化しない想いなんて 哀しいけれどないんだね
私の中からあなたは去り あなたの中からも私は去った
あれだけ愛し合っても 時は二人の傷痕を消してくれた
それが何だかすごく淋しくて
でもあなたを見たら
「よかったね」って言ってあげられる私がいるのも事実で
もう「愛してる」とは言えないけど
その代わり「ありがとう」と伝えたい
恋愛には終わりはない
ただ
愛は形ないものだからこそ形を変えて生き続けられる
私にとってあなたは いつまでもあなた。
”幸せになってね”
呟くと 何だか私までも幸せになれた
あったかい冬の出来事。
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