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恋人
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作詞 あーこ |
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あなたをまたひとつ 好きになるたびに
臆病になっていく私がいる
ずれた歩幅を修正する事のない二人
いつしか手は届かなくなった
淋しい夜に電話する事もなくなった
冗談で「別れる」なんて言えなくなった
気持ちを正直にすればするほど
あなたが余計離れていくこと
鈍感なくせに よく分かってしまう自分が嫌
「好き」と心から言っても 空気に流れて消えることも増えた
「側にいて」と言っても 頷くだけの日も増えた
これが恋愛なんだと 恋愛の季節が巡っているだけだよと
春夏があればいつか秋冬だって訪れるものだと
それを乗り越えれば再び春はくるんだと
ただただ自分に言い聞かせるけど 何故か涙ばかりで前が見えない
お互い切り出せずにいる 本当は絆を消す言葉を捜してる
それなのに弱気な私も強がりなあなたも 何も言えないまま 時だけが過ぎる
どこまでも遠い心と心 側にいるだけの体 辛いだけなのに
どうすればいいの?
気付いたら 満月が薄れて 空に紫色が舞っていた
今日がまた始まっていく
二人はまだ「恋人」と呼び合う。
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