|
|
|
体温
|
作詞 あすぱら |
|
目覚めて真っ先に確認したのは
斜め下で未だ夢から覚めない人
触れたくなった手を押さえつけて
ただ 愛しさに微笑んだ
離れる間にこの気持ちを剥がしてしまえたらいい
いたずらな手も背中の体温も低い声も
あたしのものだと錯覚しそうよ
あなたの携帯の着信音が
体温に馴染んだ背中を丸めさせるまでは
「さみしがり」からかうあたしの声の方がよっぽど
泣きそうだったのに
云いたいことも言えないようなら
言葉なんてなければよかったね
痛くてもいいから傍で見ていてもいいですか?
期待は諦めを覚えて優しく儚い色になる
衝動は内側の真ん中
感情ばかり育ったため息をつくのは
体温に馴染んだ背中が冷えてしまったから
|
|
|