ご自身で作詞された歌詞を「うたまっぷ」で発表するコーナーです。皆さんのご投稿をお待ちしております!
無料歌詞検索・うたまっぷトップへ
 人気投票投票 1 件

無料歌詞検索・うたまっぷトップへ

老犬
作詞 SHEZA
日ごと衰えゆくあなたの色を
つなぎとめたくて僕は泣くんじゃない

かがみこんだまま もう動かないで
愛しさで抱きしめたい 
願いすら届かなくて

星を数え 散らばった光の
有限さで空は霞んだ

果ての見えた夢の旅路で
転がり落ちてはなぜ 涙こらえるの
支える腕も 言葉すら届かない場所へ
飛び立つまではそばにいさせて

ここに在ることがすべてと 
仕舞いこんでた自分には もう手を振って歩いてく
生まれては消えていく物語をだいて
その儚さと美しさに僕は泣いて

だけど何処にいても あなたは変わらない
ぬくもりさえ 陽が僕の心包むから

今さら振り返れば 蘇る記憶は
やけにあたたかい午後の日差しのようで
あの頃見たたくましさも 輝きも
いつしか雨が大地に溶かしていたのかな

不確かな記憶の片隅に いつも追いやっていたあなたへの愛しさを
今やっとこの胸の真ん中に抱くよ

立ち止まる足音もいつしか色を変え
刃こぼれた切っ先にすりよせた頬も
まだ赤く染まるけれど

ただそれだけの償いを悔やんでも
明日に見える果ての向こう側で きっと
あなたは微笑むだろうから

まどろみの中 あなたは歌う
空を駆け 自由を飛んでゆく
繋ぎとめられないあなたの呼吸が
今この胸に吹いた 優しさで震えた

生まれては消えていく物語の
儚さと美しさに僕は泣いて

その涙の果てに 眠るあなたをだいて

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
掲示板、
ブログ等に
リンク
URL▼

リンクタグ▼
歌詞タイトル 老犬
公開日 2006/09/18
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
コメント 友人がとても大事にしていた犬が老いて衰えていく様子に、とても胸を痛めました。でもどこかあたたかい気持ちにもなったのは、その命がとても美しく感じられたからでしょうか。
SHEZAさんの情報













うたまっぷTOP作詞スクール歌詞検索自作歌詞愛ことば便アーティストクリップうたまっぷインディーズ俳句・川柳
お問い合わせ歌詞リクエスト登録リンクURL登録音楽関係リンクサイトについてプライバシーポリシー
うたまっぷ