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個室
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作詞 奏々 |
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薄暗い一つの部屋
閉じ込められて もう何時間?
壁に掛かった壊れた時計
全てバラバラ
泣き出せばもらえると思ってるのか?
暗い部屋で一つの灯り
いつか捨てた自分自身が
鍵を掛けて閉じ込めた
もう自分が動かないようにと
いつの間にか溜まった涙
唐突に溢れ出した
それが灯りだと気付いたのは
雫が乾いてから
もう一度泣けばもらえると思ったのか?
再び流れ始める
いつか捨てた色々なものが
灯りに照らされて光っていた
もう2度と拾えないようにと
泣いてねだってみたものの
それ以降何の変わり映えも無い
諦めると歯車の音
いくつもの時計が動き出した
まだ泣けば何か得られるのか?
時計は不規則な速度で回る
いつか自分が捨てた過去が
今になって動き出した
罪の精算をするためのレジ
進む
進む
進む
思い出しただけで払い終えた
過去の自分への罪の代金
もう一度流してみた
欲望のままに一粒
泣けばもらえるのさ
落ちてきた錆びついた鍵
喜ぶ振りして嘲笑して
そこで初めて気付いた
ここには出口が無いってこと
気が付けばそこは自分の寝室
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