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浮かれ気分
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作詞 どぶはまり |
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僕らが二人で組み立ててみた
カラカラ唄う細い車輪
黒い膝のかさぶたが
疼くと笑う君の声
背中同士で一つのペダルを
空に一番遠いところまで漕ごう
その方が長く楽しめるからさ
底まで見下ろせる滑走路
着陸向きに離陸する僕ら
少し痛んだ傷痕も
今だけ忘れて風を蹴るよ
飛べないワケじゃなくて
ただ方法を忘れただけ
羽が無いワケじゃなくて
その存在を忘れただけ
だけど心は宙を舞う
君の背中に体託して
空から1枚剥ぎ取ってみた
半透明の薄い布
白い綿の結晶が
染み込み描く淡い模様
君の首元 巻かれたスカーフ
風に広げて遠いところまで飛ぼう
その方がさらに楽しめるからさ
空から見下ろした田舎道
着陸しないで離陸しない僕ら
ハーフパンツの両足が
冷たくぬるい風を蹴るよ
飛べないワケは無くて
ただ方法を忘れただけ
羽が無いワケも無くて
その存在を忘れただけ
だから心が風をきる
君の心も共に引き連れ
風にそよいだ黒髪を
指に巻き付け君は言う
「青い空でも飛べそうね」
そんな気がした下り坂
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