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初めての「気付き」
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作詞 RAi. |
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『なんで誰も、あたしを死なせてくれないんだろう??』
でも、現実はそれほど甘くなかった。
それから数ヵ月後、あたしはまた「ふつう」の生活に戻され、「ふつう」の学生を演じ続けた。
そしてまた、何度も何度も壊れた。
人を傷つけ、自分を傷つけ、人の言葉や自分の気持ちから目を背け、真実を見ようともせずに。
正面から向き合えば、前に歩いていく事ができたのに。
なんで気付くのが、こんなに遅くなってしまったのかな。
でも、苦しくて胸を引き裂かれそうになっても。
「死んで」楽になるような事は決してない。
「死んだ」ら、「終わり」になる。
生きている事は確かに苦痛だ。
人間に与えられた最大の問題であり、最高の幸せでもある。
でも、でもね。
生きていると、「楽しいこと」「嬉しいこと」「笑えること」「幸せ」が必ず、一個はあるんだよ。
ただそれを見ようとしていないだけで、毎日みんな「幸せ」を見逃してる。
『電車に間に合った、遅刻しなくてすんだ!10円拾った!!今日の夕飯おいしかった!お小遣いもらえた!!空がキレイだった!あの人のことがすき!』
そんな小さなことが「幸せ」だなんて、みんなこれっぽっちも気付いてない。
まだまだひよっこのにんげんだけど、
あたしはあたしのやり方で、「あたし」を生きようと思う。
生きる事は確かに苦しみと悲しみに塗れているかもしれない。
でも、一粒の幸せがあるのなら。なくても、0%でも、自分の力で100でも140にでもすることができる。
あたしは自分を信じたい。未来を信じたい。みんなを、信じたい。
少なくとも生きているかぎり、「終わり」はないのだから。
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