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Salome
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作詞 絵山ナオ |
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赤い月が照らす夜の
狂った宴の一幕
歌い興ず人の群れの
目を引く白い花
掻き鳴らしてリュート
打ち乱れてクロタル
金銀の贅凝らし
空しく飾り立てて
“上手に踊れたらご褒美を頂戴ね”
七枚の花弁が今 一枚ずつ落ちてゆく
髪飾りが揺れて シャラリシャララ囁く
哀れみしか宿らない その瞳を変えてあげる
貴方の綺麗なその唇は
どんな味がするのだろう?
赤い月が熟れる夜の
狂った宴が更けゆく
濁った目をした虚王は
何も知らず笑う
掻き鳴らしてリュート
打ち乱れてクロタル
王宮は熟れすぎて
腐る前の果実
“上手に踊れたらご褒美を頂戴ね”
七枚の花弁は今 一枚しか残らない
狂い咲きの恋は 貴方を求めて踊る
神に仕うまつる者 私が穢してあげる
貴方の綺麗なその唇を
血より鮮やかに染めて
“上手に踊れたらご褒美を頂戴ね”
七枚の花弁は今 静かに散り敷くの
銀の皿に眠る 貴方の頬に触れる
湛えるのは恍惚 その瞳よ私を見て
貴方の綺麗なその唇は
きっと甘い味がするから
赤い月が堕ちる夜の
狂った宴が静まる
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