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黒猫
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作詞 しろかね |
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黒猫一匹生まれたよ
ひまわり畑の真ん中で
黄色い花を見上げながら
小さく一声鳴いてみた
黄色い花は風に揺れる
ゆらゆら揺れてねこじゃらし
猫は独りを知らないまま
朝昼遊んで夜に寝た
太陽みたいな黄色花
夜闇のような黒い猫
夏が産み落とした喜びは
夏が終われば悲しみに
黄色い花が散ってゆくよ
黒猫はじっと見てるだけ
黄色い花びら舞ってくよ
別れを告げに鼻に止まった
黒猫小さくくしゃみした
強く風が吹いて花が散る
猫は初めて独りを知った
黄色い花はもう居ないから
黒猫涙をまだ知らない
泣いたことなど一度も無いよ
何となく一声鳴いてみた
小さく小さく鳴いてみた
空から雨が降ってきたんだ
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