|
|
|
1m
|
作詞 絵山ナオ |
|
「明日天気になれ」と
投げたサンダル 遠い夏の日
1m先の“晴れ”に向かい
二人駆け出した
君は笑い 僕の後を追いかける通学路
振り返りもせず
ただひたすら
駆け抜けていった
1mっていうのは
きっと壮大に遠い距離で
空まで届く長さだと思っていた
僕は未だ近くて遠い未来を待って
歩くべき道のりを測りかねている
知らないほうが見えていたものたちが
また一つ知ることで見失っていく
どうして いつから
二人の場所 入れ替わったの
朝の天気予\報が
絶対になってゆく頃には
1mの本当の距離も
ちゃんと心得た
大人でもないのに
子供から抜け出したようで
いつのまにかサンダルを
投げることさえ止めて
明日も明後日も
サンダルの向き一つで
自分で変えられると信じていた
僕は未だ近くて遠い未来を待って
踏み出せずその場所に立ち竦んでいる
無知で無謀なそれでいて強い意志が
慎重とうそぶいた臆病になった
どうして いつから
二人の場所 入れ替わったの
1mは近いとそう分かったのに
明日は遠いと何故思ってしまったのだろう
サンダル投げた遠い夏の日ならば
二つは同じ距離にあったじゃないか
僕は未だ近くて遠い未来を待って
歩くべき道のりを測りかねている
知らないほうが見えていたものたちが
また一つ知ることで見失っていく
僕は未だ近くて遠い未来を待って
踏み出した足取りの遅さを嘆く
知って見えた晴ればかりじゃない明日に
君が走る背を見つけ追いかけたい
どうして いつから
二人の場所 入れ替わったの
|
|
|