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路地裏
作詞  憂理
__ある日 小さな猫を見つけた

昼間でも 薄暗い路地裏を 僕は何かから 逃げるように走っていた
追いかけて来るものなど はなから居ない
ただ 何かから__色々なものから 逃げたかっただけ
それだけだった

がむしゃらに 走って走って 
息が 苦しくなって
何故か 悲しくなって 立ち止まる
自分の存在が 解らなくなって
理由も 居て良いのかも
そして 蹲る

__どうしよう?
__サミシイ さみしい 寂しい
__僕は 要らない存在ですか?

少し 顔を上げる
すると 小さな少し薄汚れた猫が 視界にはいった

__あぁ
__コイツも一緒なんだ
__独りなんだ

安心した
僕にも 仲間が居るようだった

その猫は 人を信じないような目で睨んでいた
誰も 信じない
自分しか 信じない
けれど その瞳の奥には 寂しさがあった
居ても良いんだよって 言って欲しいようだった

__僕も 寂しい
__誰かに 認めてもらいたい

きっと 僕も仲間が欲しかったんだ
気がつくと 僕はその猫を抱き上げていた

まだ 今は 信じられない
けど 少しは信じてみようかなって 思える

だから  猫を抱きながら 歩き出した

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 路地裏
公開日 2006/04/04
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ その他
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