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春風
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作詞 ひゃな |
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散りゆく桜が彼女の幻想を見せる
すり抜けた風でハッと我にかえる
どこにでもある悲しい失恋ドラマ
泣くのは処女だけだと決め付けてた
君が離れていった理由が分かった気がする
溜め息と一緒に僕も吹き飛ばしてくれ
春風よ お前は罪を暴\きにきたのか
もし許される事実があるとするなら
この身はアンタにあけ渡すとするよ
どうせこのままじゃ何も始まらない
芽吹いた草木が空気に色をつける
独りよがりな恋は終わりをとげる
結果に懺悔したって現状は変わることない
なのに焦燥する僕はいわゆる滑稽かな
春風よ どうか捨て去らないでくれ
無様で女々しい姿は百も承知してる
ほんの僅かな隙間をするりと抜けた
擦違った残り香だけが深く沁みこむ
小さな寒さがツンと突き刺さる
音のない風景が流れはじめた
焦る方法さえ見失ってしまいそう
春風よ 何をそんなに急いているのか
自虐するヤツに興味無しというのなら
僕はこの場に立ち続けることにするよ
次なる季節の訪れを空高くに祈りながら
散りゆく桜は何を映しているのだろう
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