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卒業 〜別れの日〜
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作詞 ova |
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「さよなら」から始まる手紙が 今 ボクに届いたよ
差出人の名前はなかったけれど
すぐに キミからのモノだと気づいて
胸の中が キミとの想い出で埋め尽くされて
前触れもなく 目から 涙がこぼれた
春と言う季節 出会いの季節
なんて言われている季節
しかし同様に 別れの季節としての顔も持つ
ボクらは春に出会い 春に別れた
桜がとてもきれいな空の下で
キミと出会ってから ボクの全ては
キミという 存在に彩られていた
一緒にすごした年月は 短かったかもしれないけど
キミからもらったモノは
全て かけがえのないものだよ
通い慣れた道も よく寄り道した公園も
溜まり場にしていたコンビニも
どれもこれもキミが 満面の笑顔を浮かべているよ
忘れることなんてできはしない とても大切な思い出
「このまま大人になんかなりたくない」
夕日を背にそう言った キミの笑顔が
涙でにじんだ日を いつまでも忘れないよ
肩を叩き合って笑った教室 いつも走っていた廊下
キミとすごした学び舎は 時と共に憂いを帯びていく
三度目の春 ボクらの別れは必然で
皆が皆分かりきっていたけど 割り切れなくて
泣くのをこらえて 目に涙をためるけど
やっぱり 目から涙が流れていく
この町を キミが離れてしまうことを
認められなくて
泣き出したボクを見て キミも辛そうに泣き出した
無言のまま 二人は家路に着く
キミの旅立つ日の朝 朝早くから
インターホンが鳴る
ドアを開けると誰もいない
ポストを開けてみると・・・。
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