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ポールシッター
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作詞 Plongeur |
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君は低いうなり声をあげて回る
黒い扇風機を見ている
もう僕とは視線も合わせようとしない
まとわりつく髪を
うっとうしそうにはらって ほおづえをつく
いつの間にか キズがついてしまった フタを開けて
薄く残る 記憶を取り出す
イアフォンから アビィロード
彼は甘い声でうたう
「わからない 僕にはわからない」
何度も何度も何度も
同じフレーズを繰り返し
冷めきったコーヒーを一口
またテーブルに手をついて立ち上がるんだね
不安定なテーブルは揺れる
音は途切れて 歌にならずに
いつも注意しているのに 結局
僕の声は 届かなかったの?
君は白いマニキュアを足に塗る
僕は窓際に移動する
その臭いがキライなこと知っているくせに
下を向いたまま
ちょっとだけ僕の横顔を 見上げた君
窓の外 笑いながら歩く 子供たち
薄く残る 昼間の三日月
イアフォンから アビィロード
「結局・・・君への愛は
君がつくり出すしかないんだ」
冷めきったコーヒーと また
同じフレーズを繰り返す
何度も何度も何度も・・・
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