|
|
|
遅すぎた言葉
|
作詞 ザボン |
|
走る列車が夕日に溶ける
そよ風吹いて
空っぽのシャツが 揺れる
フェンスにふたつ もたれた背中
「夏が終わるね」
泣きそうな顔で 君は
故意が付けた傷も
不意についた嘘も
忘れてしまったの
そんな僕は そんな僕は
「友達」と胸を張って
呼べる自信が無い
前を行く影 後を追う影
振り向く声に
戸惑った足が すくむ
消えた列車は明後日の朝
も一度君を
迎えにやって来る だろう
熱の冷めた本音
偽った言葉を
リュックに詰めたまま
こんな僕に こんな僕に
改札の向こう側で
待てる未来は無い
始発列車が朝日に向かう
フェンスの裏で
戸惑った足に 泣いた
僕の想いも 告げられぬまま
フェンスの裏に
空っぽの心 揺れた
一昨日の君が
置いてった温もり
感じて気付いたよ
伝えるべきだった
例え偽りでも
大切な君に
そんな僕を こんな僕を
「友達」と胸を張って
呼んでくれたんだね
そんな僕は ああ こんな朝に
改札の向こう側で
居ない君を呼んだ
|
|
|