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EuphoniumとTrombone
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作詞 由純 |
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コンクールも終わって、1週間の休みに入った。 たったの1週間。7日間。168時間。 その長い時間をやっと乗り越えて、また始まった部活で、合奏中に君が後ろに振り向くたびに、譜面を読んでるふりをした。 ユーフォ吹いてる姿がカッコよくて、私も頑張ろう、って思えた。 でも。 またこの1週間で、君に会えなくなる。見れなくなる。声が聞けなくなる。 最後列のトロンボーン。その前に座るユーフォ二ウム。 家に持って帰った楽器を見るたび、記憶をえぐり出されるみたいに君を思い出して、それをはらうように楽器を吹いて、切なくなって。 気づいてるんだよね? 私が君のこと、好きだって。 わざわざ反対側向いていかないで。 後ろを見るたび、ため息をつかないで。 余計に切なくなるから… |
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