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或る日の夕景
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作詞 あかさてな |
雷雨の雲の流れる速さを捉えきれずに 唯唯、呆然と降り頻る雨に打たれ続けていた 急いで部屋に戻り濡れた衣服を全て脱ぎ捨て 熱いシャワーを頭から浴びて 冷えた身体を温めても 冷え切った心までは温められない 夕立が通り過ぎた後の夕月夜(ゆうづくよ) 鴉達が群れをなして塒(ねぐら)へと帰っていく 僕は空虚な心を抱えて 煙草を一本くわえると おもむろに使い捨てライターで火を着けた 喉と鼻腔を刺激するほろ苦い煙を 肺の奥深くまで吸い込み吐き出した 棚引く紫煙は空の彼方に溶け込む様に消えていった 空には又、雲が怪しげな天気を告げるかの様に 空を駆け巡り始めていた |
公開日 |
2019/07/22 |
ジャンル |
詩(ポエム) |
カテゴリ |
夏 |
コメント |
此の詩は、夏のある日の夕暮れの様子を書き綴った作品です。 |