|
 |
|
パキラと同棲
|
| 作詞 蒼斗 |
|
13回目のお見合い
にっこり笑って 席を立つ華やかな蘭
「真面目なだけのつまらない男」
1時間で覆らなかった結論を報告中だろう
そりゃそうだ
ペンペン草ではつり合わない
帰ろう
パキラの待つ アパートへ
あぁ愛情が足りなくて 枯れた？
いや 愛が重すぎて 根腐れした？
それすら わからない “つまらない男”
君とここで過ごした あざやかな日々
ただひとつ 捨てきれなかった
想い出のみどりが 今日も揺れる
14回目の失恋
2度目ないまま 謝る保険のおばちゃん
「何にもないね 味気ない部屋」
初めてのプレゼントは腰ぐらいの大きさのパキラ
見せたいな
グングン伸びて 僕をも超えた
“おめでとう”
今年も独り アパートで
あぁ太陽と向日葵が 似合う
そう 笑顔まぶしすぎて 見失ってた？
理由すら 聞けない“意気地のない男”
君がここで笑ってた 奇跡のような日々
ただひとつ 変わらないことは
朝イチで 霧吹き 今日も葉水
「きっと次は」
バンバン 背中叩くおばちゃん
知ってる
僕のせい 過去も未来も
あぁ愛情が足りなくて 枯れた？
いや 愛が重すぎて 根腐れした？
それすら わからない “つまらない男”
心癒すはずの あざやかなみどり
またチクリ 引き摺る痛み
見つけた新芽に 自然と微笑む
想い出のみどりに 今日も救われる
|
|
|
