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RUN
作詞 AKIGAS
「お父さんが初恋の相手なの」とニターって笑って突然娘が言い出したんだ
愛おしさが目頭から全身まで沸き上がってきて零れ落ちる前に抱き上げた

最近までパパって呼んでたのに「お父さんって呼びなさい」
なんて君が言わなきゃ良かったのに
だってお父さんって娘から呼ばれるのはなんかむず痒くて照れるよ

君と二人きりで歩いていた頃には
「ずっと二人でおじいちゃんおばあちゃんになっても手をつないで歩こう」と
心のハーモニーで永遠に誓い合った

誓いは破られる為にあるって迷信はやわらかい風がびゅんと吹き飛ばした
まさか君と僕をつなぐ物は娘の可愛らしいお手手になるなんてね

「お父さんが初恋の相手なの」なんて嘘か本当か分からないけれど
娘もこれから色んな恋をするだろう
僕の手を強く握るこのお手手を何十人もの人が同じように戀の手を握りしめるんだ

戀って名前を付けたのは僕達みたいな恋をしてほしいからでもあるけれど
家族団欒の欒を捩ってつけたんだ

大人になったら恋をして結婚して幸福な食卓で団欒してほしいっていう
妻のこの上ない願いなんです!

目に入れても痛くないぐらい可愛いわが娘を嫁に行かせたくないっていう
夫のこの上ない願いは叶うかな?

ああ ビールで膨らんだ腹を見つめて物思いに耽るようなオヤジじゃないけれど
もう子供じゃないんだ

愛妻と愛娘の為に毎日毎日朝から晩まで
あくせく汗だくになって働いているんだぜって事こそI’m Proud

仕事場の上司や部下や同僚の人間関係なんて最低最悪だって感じる事もしばしばある
だけど仕事中に密かに覗く家族写真に家族のヒーローにならなきゃいけないのに
いつも救われているんだ

戀を抱き上げた僕の隣で君が幸せそうにピースサインを決めて微笑んでる
この写真にピースは合わないような気もするけど
「それはそれで綺麗だよ」っていつの日にか告白しようかな

普段言えなかったありがとう
言いそびれてしまったありがとう
写真になら照れないで言えるよ
「いつも側にいてくれてありがとう」

そしてこの写真を眺めるたびに祈る事があるんだ
君のピースサインでこのまま世界中が平和になりますように

仕事が残業でPM9:30に終わりました
急がなきゃ急がなきゃ 妻のお帰りなさいの声を聞く為に
走らなきゃ走らなきゃ 戀が眠ってしまったら家族団欒できなくなるんだ

でも戀の何の悩みも心配もないような
あどけない寝顔も見たいって思ったら贅沢かな?
それとも戀は夜遅くまで起きて
いつもの愛くるしい笑顔で待っててくれてるかな?

走って走って走るんだ戀の為にも妻の為にも家族の為にも走るんだ
ムーンウォークじゃだめなんだ 全身全霊の全力疾走で走るんだ
走って走って走るんだつまずいたり転んだり電信柱にぶつかっても走るんだ

家路を急ぐ間にも人は命を繋いでいる

倒れた旅人たちも涙と笑顔で生まれた時代を生きている

それでも宇宙は広がっているか?

地球の鼓動を疑っていないか?

本当の愛を
しているか?

そんな答えは一生涯でなくたっていい
答えはズボンのポケットの財布の中にあるんだ

家族団欒の為に走るんだ

魂がある限り走るんだ

戀の為に走るんだ

ヒロインのもとへ向かうドラマのワンシーンのように走るんだ
ハッピーエンドへ向かう映画のラストシーンのように走るんだ

走って走って走りまくれ!
走って走って走りまくれ!
走って走って走りまくれ!
 
RUN RUN RUN

RUN


 

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歌詞タイトル RUN
公開日 2016/09/02
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 家族
コメント 戀はらんと読みます。邦楽の色んなアーティストのエッセンスをご飯(詩)に振りかけています。
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