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絵描き
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作詞 サブマリン |
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街を流れる川 その橋のたもと
年老いた爺さんが 筆を進める
そこにある景色 そこにない人物
多くを語らぬ この絵を優しい目で書いている
風に飛ばされて 拾い上げた帽子
幾つもの 流れに逆らった
その心を隠すように 照れて被り直した
左手で書いた夢と 右手で書いた現実
良き時代のあと もので埋め合わせた
そんな時代のからっぽさに 書いたのは小さな人影
それが誰なのか 僕は知らない
誰なのか 僕は知らない
そこに見えるもの そこに見えないもの
形になるものばかり追いかけて 形無きものを見失っている
捲り上がった 幾重ものスケッチ
垣間見た私 空白のキャンバス
空模様に見立てた心情を 描く色を探す
左手で書いた夢と 右手で書いた現実
良き時代のあと もので埋め合わせた
そんな時代の片隅に 書いたのは名もなき人の絵
どこから来て どこへ向かうのか
僕は知らない
あの日見た爺さんが誰なのか
僕は知らない
僕はただ筆を握っている
僕はただ筆を握っている
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