|
|
|
少女は道化と共に。
|
作詞 蘇季 |
|
今にも消え入りそうな
世界で踊り出した幻想
捉えたモノは真四角なまま動かない
パノラマ写真
「イズレニセヨ」
このまま壊れてしまえば
楽になれるのになんて
脳裏によぎる
空白の時間が今では愛おしい。
「このままじゃ。」
って思っているだけじゃ
キリがないって理解してるのに
行動できない
そのはっきりしない曖昧さが
最大の鎖だって気付いても
断ち切れないもどかしさが
枷になってまた
渦に引きずりこむから
息もできずに塞ぎ込んだ
目を閉じて何も聞こえなくなるまで
ぼやけた視界に映った
ベランダ越しに手を伸ばしてきた影
仮面の向こうは見えないけれど
それでも安らぎに思う
たぶん仮面の向こうの素顔に気付いていたから。
手を取った瞬間に視界は変わった
視界を覆うのは冷たい風
甘ったるいだけの感情だけで
ここまでやってきたわけでもない
それでも幾度も立ち上がって来れたのは
やさしい唄が共にあったから
寂しくはないよ。
三日月のイス 並ぶ二つの影
何処までも続く 旅の途中で
いつか手放さなければ
いつか踏み出さなければ
透明な色彩に
ひとりだけ残される
道化の唄が 空高く残される。
|
|
|