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微分
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作詞 Jackattack |
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去年の誕生日
車のバックミラーに
あなたの家がだんだん小さくなっていくのを見ている
口に出せなかった意味のない言葉すべてを
取り戻せることを願いながら
あなたの理想に近づこうとしたけれど
そんな虚しいことを続けるのは
まったく辛い事だった
物事は全く違うように見えて
なぜか最後は同じように終わっていく
「私に何を望んでいるのかわからない」
とあなたは言った
それは僕だって同じさ
二人は少しづつ
すべてを分かち合えなくなっていった
そして二人はすれ違った
いやでも気づく香水の香りは あのころのままで
誰かと腕を組んで歩くあなたは
知らん振りを決め込んで
そして僕は少しうつむいて 微笑んで
そうやって毎日平気な風を装った
あなたがいなくなっても
僕は戻りはしない
最後にあなたを家まで送っていったとき
もうここで待つ必要のないことを知った
もう無駄に時間を費やすこともなくなる
できる限りやってきたつもりだった
それでも
あなたは去っていくのだから
それなりに理由はあるのだろう
もうあなたと口論する気はないよ
過ちは取り消せやしないし
あなたを非難すれば
自分の存在がよくわからなくなる
毎晩、まどろみのなか
あなたと一緒に眠りについては
独りで目を覚ました
そして今、季節は変わって
あなたの写真が落ちていくところだ
そして二人はまたすれ違うだろう
いやでも気づく香水の香りは あのころのままで
誰かと腕を組んで歩くあなたは
わざと声をあげて笑って
僕はできるだけ遠くを見て 雑音に耳を傾ける
そうやって毎日平気な風を装って
あなたがいなくなっても
僕は戻りはしない
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