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運び屋
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作詞 カジオ |
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足が痛いというのに どうして歩けるんだい?
ほら だってその足 血が止まらなくなってるじゃないか
背中に大きな荷物を背負い込んだ男にそう言った
「届けたいものがここにあって それを待つヒトがいるから」
男は言葉を置いていくと少しだけ笑みを零して また歩き始めた
彼は一体 何を届けようとしているのだろう
僕には分からない
怪我をしてまで そのヒトを目指し
歩く 彼の気持ちが
もう一度だけ 彼に 尋ねた
一体何を 誰に
どうしてそこまでして 届けようとしているんだい?
ほら だって目の下に 隈ができてるじゃないか
眠たそうに両目を擦り 眠気と戦う男にそう言った
「届けたいものがここにあって それを待つヒトがいるから」
男は同じ言葉を言って一言付け足した 「これしか言わないからな」
彼は一体 何故 そんなことを言ったのだろう?
僕には分からない
謎を謎のままで 中身を話さない
言葉(その)意味が
彼は結局 何者だったのだろう?
今でも分からない
長い時がたっても 謎なままの
彼と あの言葉が
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