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ポケットの中に
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作詞 hashikun |
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ふたりどこか 彼方を見てる
絡まない視線
でも すぐ傍にいる
グレーな街並み 彷徨うふたり
絡まない視線
手は つないだまま
あの頃の様には もう戻れないね
キミは言わないけど
僕も 感じてる
凍えそうに冷たい 二月の風に
どちらからとも無く
手を 取り合った
とても冷たくなった 小さなキミの手を
握って まだ 胸の奥 愛しいと想う
風に消えそうな声で キミが呟く
「キミの手は相変わらず暖かいね。」
絡めた指から淋しさ零れる
見上げた空には雪が舞った
僕らが居た日々が記憶に変わる
迫る予感から目を逸らした
ただ今は何処かで見たデジャヴの様に
ポケットの中 二人手を重ねている
あの日も確か こんな寒い夜
ここでした キスを 覚えてる?
頬と唇だけ とても暖かくて
お互いの体温が愛しかった
自転車の後ろに キミを乗せて
緩い坂道を下っていく
僕のポケットに キミが手を入れて
「ポケットの中なら寒くないね。」って
笑って...
重ねた月日が胸を締め付ける
はみ出た心が頬を伝った
二人の手から赤糸が解ける
伸ばした手がただ空を切った
まだ今はキミの暖かさが残る
ポケットの中 強く手を握り締める
もう行かなきゃ 出来ることなら
キミを連れ去りたいのに
今日のさよならが きっと
僕とキミの距離
「春にはお別れだね。じゃあまた明日ね。」
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